扁桃摘出体験記・・・。

IgA(アイジーエー)腎症・・・。

入院前から、仕事をしていても何となく上の空、というか、扁桃摘出に不安と緊張を抱いていました・・・。

そんなビビリーな人間が体験した扁桃摘出・・・。

これから扁桃摘出を受けられる方の参考になれば、と思い、忘れないうちに、すこしでも体験がリアルなうちに記事にしておこうと思います・・・。

もしもこれから扁桃摘出をしなくてはならないなら、「痛み」と「呼吸のしにくさ」は覚悟しておいてくださいね・・・。

手術直前・手術中・・・。

手術時間になり、看護師さんに連れられて手術室に・・・。

あまりの緊張に、自分が自然に歩けていないのが分かります・・・。

手術室のやけに幅の狭いベッドに横になるように促され、全身が動かないように拘束されます・・・。

看護師さんから

「今から麻酔(全身麻酔)をしますのでボーッとしてきたら教えてくださいね。」
と、言われたのですが、すぐに目のピントが合わなくなってきたので、

「ボーッとしてきました。」
と、言ったつもりなのですが、言い終わった記憶がありません・・・。

それくらい、あっという間に全身麻酔にかかってしまいました・・・。

手術後、遠くから、

「終わりましたよ〜。」

という声が聞こえてきました・・・。

麻酔にかかっている間、うっすらと、カメラで写真を撮っている夢、醤油ラーメンを食べている夢を観ていたような気がします・・・。

摘出した扁桃腺を見せてくれたので麻酔でボーっとした頭ながらも必死に

「それ(摘出した扁桃腺)下さい!!」

と、言ったのですが、

「すぐに検査にまわしますので・・・。」

と、簡単に却下されました・・・。

本当は、自分の扁桃腺を、焼肉(イメージは牛タン)にして食べてみたかった・・・。

手術直後・・・?もちろん痛いですよ・・・。

手術後は、みなさんがブログで書かれるように、間違いなく痛いです・・・。

わたしの体験した痛みレベルで言うと、今までで一番酷い扁桃炎に罹ったときの痛みの、1.5倍くらいの痛みでしょうか・・・。

かといって、我慢できない痛みではないので、痛み止めの使用を我慢していたのですが、物は試しと、使ってみた所、さすが痛み止め、痛みが引いて行きました・・・。

日本人は、「我慢するのが美徳」

という雰囲気を持っていますが、我慢なんてなんの役にも立たないと実感しました・・・。

使える物(痛み止め)は使った方が良いです・・・。

寝たら息が出来ない!!

扁桃摘出後は、呼吸がしにくいです・・・。

扁桃摘出は「痛さ」を訴える感想はよく耳にしますが、「痛さ」と同じレベルで、「呼吸がしにくい」もヤバイです・・・。

わたしの場合は、手術で喉が腫れてしまったのか、ベッドに横になったら、上を向いても、横を向いても、息が出来ません・・・。

鼻から息を吸う事はできるのです・・・。

が、息を鼻から吐こうとすると、手術で腫れた喉ちんこ?が、鼻からの息の通り道をぴったりと塞いでしまって、息を吐くことができませんでした・・・。

上を向いたら鼻呼吸が全く出来ない状態です・・・。

仕方なく、手術後の一晩目は一晩中ベッドに座った状態で、下を向いていました・・・。

4~5分ウトウトしてはハッと目を覚ます、とてもつらい一夜でした・・・。

二晩目、ムリヤリ口呼吸で寝たら口の中が乾き切ってしまい、喉が腫れて37.8度まで熱が出てしまいました・・・。

息がしにくい状態と、息がしにくいことによる睡眠不足は、退院まで続きました・・・。

同室の方々の、「俺はこんなに気持ちよく眠れているぜ!!」的な高らかなイビキの音が恨めしく思えました・・・。

手術後は喉が腫れて、普通にしゃべれません・・・。

手術後は普通にしゃべることが出来ません・・・。

目の前におられる看護師さんに、自分の思うような言葉が全然届きません・・・。

自分の言葉が目の前の人に届かない事にイライラし、落ち込みます・・・。

もしも入院中に職場などに連絡をする必要がある方は、手術後数日は会話にならないので、極力メールやラインを使用した方がいいです・・・。

手術後は「うがい」を奨励されますが、思うように出来ません・・・。

手術後、うがいをして感染症予防をするのですが、今までの雰囲気でうがいをしようとすると、喉の奥まで水が入りすぎます・・・。

また、「うがい」は、手術跡に付いた食べ物のカスを洗い落とす役割もあります・・・。

まれに手術後に付いた食べ物が剥がれ落ちる時に、手術の傷口の細胞も一緒に剥がれ落ちてしまってそこから出血することもある、との事・・・。

喉の中の環境が変わったので、「うがい」も今まで通りには出来ません・・・。

わたしは自分のうがいで溺れそうになりました・・・。

また、少しでもむせると、鼻から吹き出します・・・。

今までは当たり前にやっていた「うがい」、手術後は今までのようにはいかず、練習が必要です・・・。

痛みは、日を経るごとに痛くなる・・・。

打ち間違いではありません・・・。

わたしの場合は、手術直後よりも、4~7日目の方が痛みがひどい感じでした・・・。

手術後は過去最悪の扁桃炎の1.5倍くらいの痛みだったのが、このころは絶対に2倍超の痛みになっています・・・。

摘出当日は、摘出した場所だけが痛いのですが、日を経るごとに、摘出した場所+周囲(あご、耳、奥歯)が痛み出しました・・・。

あまりの耳の痛さに中耳炎にでもなってしまったのかと思い、耳鼻科の先生に耳の痛さを訴えたところ耳を診てくれたのですが、中耳炎にはなっていない、との事です・・・。

先生の説明によると、「扁桃摘出の痛みは耳に抜けていく。」との事・・・。

よく理解できない説明ですが、体感として分かりました・・・。

手術後7日目でも痛かったので、こんなんで退院できるのかい?

と、不安になったりもしました・・・。

痛み止めは時間を空けて飲まなくてはならない・・・。

手術後の痛みは、痛み止めで押さえ込みます・・・。

本当なら立て続けに痛み止めを飲んでしまいたいのですが、

「痛み止めは6時間以上空けて飲んでくださいね~。」

と、看護師さんに言われ、しかも飲んだ時間をチェックされます・・・。

だから、一度痛み止めを飲んだら、

「次に痛み止めを飲めるまで〇時間もある・・・。」

と、次に痛み止めを飲める時間まで時計とにらめっこです・・・。

もしも扁桃摘出で痛み止めを飲まなくてはいけないほど痛かったら、食事の1時間前くらいに痛み止めを飲むようなサイクルを作ればいいと思います・・・。

食事の時間に痛みのピークが来ていたら、食事、出来ませんので・・・。

おすすめは出来ないですが、もしも自分のお気に入りの鎮痛剤があれば、入院時に持参して、我慢できないほどの痛みだったらコッソリと飲むのも有りかも・・・。

扁桃摘出後の食事・・・。

手術後は食事は出来ません・・・。

食事自体は出来るのかもしれませんが、病院食が出ません・・・。

食事が出るのは、手術の翌日の昼からです・・・。

わたしの手術は昼の11:00からだったので、約24時間後に食事が出てくることになります・・・。

食事は、重湯から始まり、3分粥、5分粥、全粥と、普通の食事に近づけていく感じです・・・。

わたしの入院した病院では、手術後の食事に毎回のようにリンゴジュースが出て、時々果物も出たのですが、避けた方が無難です・・・。

病院の入院スケジュールにも、手術後は「果物」は傷口にしみるのでやめておいてくださいね~。

とは書いてあるのに、病院食で果物が出てきます・・・。

残すのがイヤだったので果物類、食べてみたのですが、結構キズに滲みます・・・。

出てくる食事が普通の食事に近づくにつれて、退院の日が近づいてきているのが分かります・・・。

わたしの場合は全粥になってから退院でした・・・。

手術後、全粥を食べられるようになるまで結構つらかったです・・・。

飲み込むときの喉の痛さに、

「食事なんて見たくもない!!」

と、思ったことも・・・。

まとめ・・・。

わたしの場合は当初の予定通り、「手術後7日間の入院、8日目の退院」が出来ましたが、手術後に出血した場合はさらに入院期間は伸びる、との事でした・・・。

まれに、

「痛みがすぐに引いて食事もすぐに出来て、早く退院出来る人もいる。」

とは聞いていて、そんな状態を期待していたのですが、わたしは違いました・・・。

入院前はいろんな方に、

「10日間、ゆっくり休んでおいで・・・。」

などと言われていたのですが、実際に入院してみると、休むどころか七転八倒、疲労困憊な10日間でした・・・。

ならねっ!(富山弁で「じゃあねっ!」って意味です・・・。)

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